2009年10月8日木曜日

ドイチェランドから1年 その2 人生の転機だったのかも

忘れられない、強烈な1ヶ月だった、昨年のドイチェランド滞在。

まぁ、いろいろありました.....


日本が嫌になったり、研究のレベル’の差(いろんな事を含めてです。単純に、研究内容だけではないですよ。意識とか、組織とか、サポートとか)に愕然としたり、今後の進路について悩んだり、研究者としてやっていく上での性格的な問題点を指摘されたり。

もちろん、ドイツボスに噛み付いたり、喧嘩したり。悩み相談したり、一緒に遊んだり。
いろいろ教えてもらいました。


そして、、、多分、私は本当に向こう見ずで計画性がないので、怖いものなし、であることを、しっかりと認識しました(笑)


ドイチェランドに行った事で、新しい研究分野に目を向け始め(決定的になった)、それが今の私の研究につながっています。
普通なら、あまりやらない大幅な分野替えをポスドクでしました。
今は、昔からの苦手分野である物理が楽しくてたまらない。
初めて知る事ばかり。三十路にして、この世界には知らない事ばかりだ、と思えるこの仕事に、うれしくなります。


現在は、今の仕事のベースになる物理、量子力学、物理化学を勉強し始めました。とはいっても、ゆっくりペースで本や教科書を読んでいるだけなのですが。
実験は、今までやらなかった、遺伝子工学に取り組んでいます。今までは生化学や生理学だったから。

もう少ししたら、顕微鏡(大好き!!!)や以前のように植物(かわいいです、シロイヌナズナ)を用いた生理学もやりたい。

良いチャンスなので、シミュレーションも学びたい。


そう考えると....あぁ、まだまだやることいっぱい!!とわくわくするのです。
新しい事を学んで、自分のものにしていく、この過程は、本当に楽しい事です。


ストレスがたくさんかかっても、安定した職業ではないかもしれないけど、賭博師になったような気分になる仕事ですが、

私はやっぱり、研究が好きです。

4 件のコメント:

kojisato さんのコメント...

学びたいことがいつまでもあるっていいことですよね。若さを保つコツかもしれませんよ。
ストレスかもしれないけど、その分自分にしっかり厳しく出来るひとには、しっかり背筋を伸ばしてくれるそんな環境かもしれませんね、賭博師みたいな職業。

KiMmy さんのコメント...

kojisatoさん

レス、遅くなりましたー。
ちょっと、病気してまして.....

私は、賭博師みたいだとおもっているのですが、
友達は

堅実に!!!

と言ってました(笑)

人それぞれみたいですよ。。。

Erdbeer さんのコメント...

研究者になるには、向きと不向きがあると思いますが、頑張っている同期の人を見ると、本当に尊敬します。来年からドイツに居残って研究予定の人を計二名知っていますが、やはり「色々大変だけど、この分野が好きだ」って言っていました。その表情の良いことったら!
Kimmyさんも、体調管理も気をつけて、その調子で頑張ってくださいね^^

KiMmy さんのコメント...

Erdbeerさん

研究者の向き不向きは多分、あるのだと思います。
いろいろ大変、、、というもの、あります。
(研究者にかぎったことではないですよね、大変なのは)
私は現在研究してお金を稼ぐ事がやっとできるようになりました。これからも、研究をして、それで食べて行きたいですねぇ....。

現在ちょっとスランプ気味なので、なんとか持ちこたえたいです(笑)