忘れられない、強烈な1ヶ月だった、昨年のドイチェランド滞在。
まぁ、いろいろありました.....
日本が嫌になったり、研究のレベル’の差(いろんな事を含めてです。単純に、研究内容だけではないですよ。意識とか、組織とか、サポートとか)に愕然としたり、今後の進路について悩んだり、研究者としてやっていく上での性格的な問題点を指摘されたり。
もちろん、ドイツボスに噛み付いたり、喧嘩したり。悩み相談したり、一緒に遊んだり。
いろいろ教えてもらいました。
そして、、、多分、私は本当に向こう見ずで計画性がないので、怖いものなし、であることを、しっかりと認識しました(笑)
ドイチェランドに行った事で、新しい研究分野に目を向け始め(決定的になった)、それが今の私の研究につながっています。
普通なら、あまりやらない大幅な分野替えをポスドクでしました。
今は、昔からの苦手分野である物理が楽しくてたまらない。
初めて知る事ばかり。三十路にして、この世界には知らない事ばかりだ、と思えるこの仕事に、うれしくなります。
現在は、今の仕事のベースになる物理、量子力学、物理化学を勉強し始めました。とはいっても、ゆっくりペースで本や教科書を読んでいるだけなのですが。
実験は、今までやらなかった、遺伝子工学に取り組んでいます。今までは生化学や生理学だったから。
もう少ししたら、顕微鏡(大好き!!!)や以前のように植物(かわいいです、シロイヌナズナ)を用いた生理学もやりたい。
良いチャンスなので、シミュレーションも学びたい。
そう考えると....あぁ、まだまだやることいっぱい!!とわくわくするのです。
新しい事を学んで、自分のものにしていく、この過程は、本当に楽しい事です。
ストレスがたくさんかかっても、安定した職業ではないかもしれないけど、賭博師になったような気分になる仕事ですが、
私はやっぱり、研究が好きです。