2011年4月9日土曜日

ランメルモールのルチア(METライブビューイング2010-2011)

今シーズンから観始めた、METライブビューイング。

NYのメトロポリタンオペラの演目の(大抵千秋楽)を録画してすぐに世界中(リアルタイムのところもあるようだけど)に配信しているもの。


札幌でも札幌市シネマフロンティアでやっているので、今シーズンから行ける時は見に行っています。

チケットは3500円とお高め。
よって当然ながら、客層は年齢高め。


まぁでも、METが観れてⅠ演目4−5時間あるから、映画2本と思えばコスパはいいんじゃないかと思います。


今までに、
・ニーベルングの指輪(ラインの黄金)/ワーグナー
・西武の娘/プッチーニ
・ニクソン・イン・チャイナ/アダムス
を観ました。

METライブビューイングはⅠ演目1週間こっきりしかやってくれないんで、土日を逃すと観れない....。でも来シーズンは3枚綴りチケット買おうかな(3枚で9000円)。


そして、今日は楽しみにしていた、
「ランメルモールのルチア」/ドニゼッティ

有名なのは、ルチアの狂乱シーン約15分&血まみれドレス。

舞台はスコットランドですが、イタリアオペラなのでイタリア語です。

舞台の幕間にツイートしたものを再掲。

*今回は犬がでてきたぞ!!(ルチア)

*ルチア兄と彼氏エドガルドがいい声だ!しかし肝心の主役ルチア、一幕は一音外したし、声出てないぞー。か細い声というよりは苦しそう…

*しかし、今日は割りと客入りがよいMETライブビューイング。引っ越し公演のためにテレビで特別番組やったからか?若い子もいたような…

*スコットランドが舞台なのに、イタリア語でイタリアオペラっぽい旋律(笑)イタリアオペラの旋律は華やかでよいヽ(´ー`)ノ

*ルチア2幕だん。恋人エドガルド、椅子を投げた!!

*さすがイタリアオペラ、茶番劇である。昼メロ的ストーリーが最高!

ココまでが幕間の感想。
終わってからのツイート

*今回のMETライブビューイング「ランメルモールのルチア」はかなり満足。痛みをこらえて4時間鑑賞した甲斐あり。

*ランメルモールのルチアはストーリーテンポもいいし、話も分かりやすい。悲劇だけど共感しやすいストーリーだから、日本では有名じゃないけどオペラ初心者向けなんじゃないかな。

*しかし、今回は主役のナタリー・デセイの声が残念だった。枯れていたし、コロラトゥーラが苦しそうだった。ネットで事前に知っていたが、やはり残念だったな....。ただ、ルチアはデセイの当たり役と言われるだけあって、声がダメでも演技でカバー(笑)ラストは迫力であった。

*今回、一番良かったのは恋人エドガルド役のジョセフ・カレーヤだな。本当に美しい声だったし、乗っていたなぁ。聴いていてとても気持ちが良かった。これではっきりしたが、私がオペラに求めるのは一番に美しい声・歌なのだな。

*今まで観たオペラ(ラ・ボエーム、魔笛、ルチア、ニクソン・イン・チャイナ、ニーベルングの指環)のなかでは、ラ・ボエームがダントツに茶番である(笑)昼メロもいいとこである。ルチアは恋愛ものイタリアオペラで華やかな旋律(悲劇なのに)、ストーリーの展開の速さ、衝撃のラストで◎!!

*ルチアは墓場に始まり、墓場に終わるオペラだった....そしてちょっとホラーである。

*チケット高いからいけないけど(東京&名古屋だし)MET引越公演のルチアはダムラウなんだよね。エドガルドはカレーヤだし....。うう、行きたい!!が、これに行くくらいなら、METまで見に行く(というチケットの値段w)。でもダムラウのルチア観たいなぁ。

*というわけで、次の楽しみは、5月7日からの METライブビューイング、ロッシーニ・オリー伯爵である。これは喜劇だね。MET初登場&ダムラウが出る&女好き女装ものというワクワクする内容だ。楽しみ〜。

*好きなソプラノは今のところ、ダムラウ&ヴォイト。早く聴いてみたいのが、ルネ・フレミング。ダムラウはオリー伯爵で、フレミングはカプリッチョで今シーズン聞けるね。ヴォイト様は、大作ワルキューレが今シーズンラストに控えています!!!

*よく考えたら、ルチアってちょっとイッちゃってる美少女だよな....。そもそも妄想が激しい...。しかしオペラのヒロインは基本恋愛妄想がすごいよな。ある意味強烈な恋愛力である。一目惚れするし、相手を心底信頼するし。おかげで裏切られたときに半端ないが(笑)


ルチアは気が狂って婚約者を刺し殺し(ココは舞台上ではない)、血まみれドレスで舞台に登場します。(早着替え)

狂乱シーンの最後の方に主治医(?)と思われる人が現れ、注射をブスーッさしたりする(笑)

そして死ぬ....(ここも舞台上ではない)主治医の注射が原因で死んだんじゃないか?とか思ったのは私だけだろうか....。

そして恋人エドガルドが自殺しそうになったときに....幽霊になってブスーっとナイフを腹に突き刺す手伝いをする....。

このあたり、同じ幽霊でもジゼルとは大違いだね.....。


ラストは当然エドガルドが死んで終わり。


ストーリーは展開が早く観ていて飽きなかったですな。


今回は、主役ルチアのデセイの声が、枯れていたと思う。
かよわいんじゃなくて、苦しそうだよ。
幕間にしゃべるデセイは明るくてガッツがある人だった....ルチアとのギャップが。
それだけ彼女が演技力があるってことだと思われます(笑)

ルチア兄と、エドガルドのカレーヤ、司祭など、男性陣がすばらしい歌声でした。
うっとり。

オペラにハマるとお金かかるなぁと思っていたけど、まだ観ていない作品はたくさんあるし、この歌手はココがいいとかいう見方もできるし、いくらでもハマれる要素があるので、飽きなくて良さそうだな、と感じております。



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